当会の方針

神仙道の系統

 宮地神仙道の系統は、第一代宮地水位先生であり、第二代宮地厳夫先生、第三代宮地威夫先生、第四代清水宗徳先生、第五代は竹川文男である。
 私(竹川文男)の代では従来の一般的な宮地水位派神仙道とは一線を画し、この神仙の道を総合的に修行する意味に於いて、『神仙道』と称する。

 水位先生等のおられた時代よりも現在の時代とは非常に大きく異なり、社会の劇的変化があり、人間関係の複雑さや、この世の中を生き抜き又何十年もの修道生活を送るに際して、過去の方法だけではとても無理がある。水位先生だけが仙ではないのであり、その時代・環境に応じた仙が出現するものである。
 神仙道は神々の開かれた道である。
 だから私は人間界の狭量な価値観や偏見で日本とか中国とか区別する気持ちは毛頭なく、仙の道が伝わっているそれを選んでいるのである。

 中国は出雲の大国主之神系統の国津神が伝えた神仙道があり、現在でも伝わっている。日本では仙の道は水位先生以外では系統だっては過去伝わっていないのであり、昔はあった陰陽道も現在ではない。
 私は仙縁・道縁により普通の日本人ではとても習えない貴重な道術を数多く習得した。茅山派、天師派を始めとする符簶の多数門派、武当派を始めとする気功の多数門派である。

神仙の道

 宮地厳夫先生の「世界太古伝実話」より、我が国の一番早く開けた過去の文明の世とでも称すべき大国主神の世までの制度文物は、此の国を皇孫尊(天津神)に奉りて自ら幽事を知らさんと仰せられて、此の国(日本)を去られし時、その文明の事物をばことごとく取りつかねて漢土(中国)に持ち渡られしより、漢土が早く開けたるが如く見ゆるは、これがためである。
 そこでその跡へ皇孫尊が君臨せられたるを以てかえって我が国が遅く開けたように思われている。

 神には天津神と国津神とが居られ、天津神とは宇宙の純粋の気が凝り固まって神と成ったものであり、国津神とは国土それぞれの気が凝り固まって神と成ったものであり、天津神のこの日本での現界的に代表されるが天皇であり、国津神の代表となるのは大国主神であり、神仙道とは大国主の神の出雲の系統の国津神が伝えたものである。
 それら仙道が宗教的になって道教と成ったものであり、その中国の古代の道教が日本に入って来て神道と成ったものである。

 ちなみにこの古い道教というのは中国ではとっくに失伝している。
 中国では三皇・五帝より夏、殷、西周、東周、秦、前漢、後漢、魏蜀呉の三国時代の238年、邪馬台国女王、卑弥呼、使者を魏に送るとあり、234年、諸葛亮、五丈原に陣没とあり。
 日本にも縄文時代・弥生時代があり、神話時代より神武天皇が急に出てきて日本国となった訳ではない。

 中国は国津神が開拓した関係上多くの仙法道術があったのも事実だし、またそれらは万霊神岳に通じるものであり、多くは地仙の術である。
 人間界に於いて修練するのに便利な法・術が沢山あるが、それらの術に溺れてはならないのである。
 水位先生曰く、万霊神岳には仙伝の天仙・地仙多く住めりとあり。日本とか中国とか区別するのは人間のみであり、神仙界には国境はないのである。

主宰者(竹川文男)の主な著作

書籍 出版社 備考
宮地神仙道叢書Ⅰ (opens new window) 山雅房 (opens new window) 解説編を執筆
宮地神仙道叢書Ⅱ 山雅房 (opens new window) 解説編を執筆
宮地神仙道修真秘訣 山雅房 (opens new window) 解説編を執筆
口伝 茅山術 (opens new window) 東洋書院 (opens new window)

雑誌等の記事

書籍 記事
TWILIGHT ZONE
トワイライトゾーン
No.121 1985年11月号 恐るべき迷魂・養鬼・呪詛の秘法 中国の茅山呪術
TWILIGHT ZONE
トワイライトゾーン
No.146 1987年12月号 十二識神を自在にあやつる 茅山六甲壇の秘法大公開
BOSTON CLUB
ボストン・クラブ
超能力と精神世界の科学
no.11 宮地水位派神仙道