奉請蓬莱真仙秘術

年月日

※現在神具の受付をしておりません。

 これは海仙界感通秘詞とも称すべく、文字通り蓬莱海宮界の諸々の真仙をお呼びする方法である。
 これには請蓬莱真仙降神呪、退蓬莱真仙神呪の伝があり、蓬莱真仙の御神牌の前でお供物をそなえて請蓬莱真仙降神呪を一回唱えて、以下の事をお願いする。
・黄金、白銀の財を求める ── 要するに求財の事
・飛魂摂魄 ── 人の魂を落ち着かせる。要するに情緒の不安定な者を落ち着かせる
・霊丹符令を求める ── 水などを容器等に入れて供え、この中に神薬・符を蓬莱の真仙に入れてもらう。この水を服用すれば良くなる。
 これ以外にもその他諸々の事をお願い出来るが、この蓬莱真仙には必ず真心を込めて接しなければならない。また求める事も分不相応であってはならない。そうでないと真仙はお喜びにならないであろう。
 また、この請蓬莱真仙降神呪を何回も唱えれば、蓬莱の真仙達がお越しになり、神懸りの状態となる。そして、退蓬莱真仙神呪を唱えて、蓬莱の真仙達にお帰りいただくのである。

蓬莱真仙の御神牌

蓬莱真仙の御神牌

註解

 以前、この奉請蓬莱真仙秘術と関連して、一部の会員に九龍神呪を伝授した事がある。これも海仙界につながるものであり、先にこの九龍神呪を数遍唱えてから、そしてこの奉請蓬莱真仙の法を行なえば良いであろう。
 九龍神呪の法を行なってから、よく霊眼で海や川、池を見るようになった。ある時、座っていると、霊眼に目の前が全て海の景色となった。その海の色は青黒く中の様子は見えないが、私が見ると海の中の様子が全部見え、底まで丸見えでその深さまで自然とわかるのであった。
 四十八日目の時に出神、使魂した時に龍が見えたのでそれに飛び乗った。龍の長さは二十メートル位か、私は龍の背中の上に立っていた。龍は雲の上を飛んでおり、その雲の間からは下界が見下ろせた。龍はゆったりと飛んでいてそのスピードは余り速くはなかった。気付いた事は龍神を呼んだ時には少し待たねばならない事である。

 ある日の夕方に少しうたた寝をした時、山の中の川が流れているその河原で大きな水たまりがあり、その広さは約十メートルの円であり、その深さは七メートル位か、その半分程の深さに、底まで横に大きな穴があいていて、いかにも何かいる気配がしていた。そしてその水は底まで非常に透き通っていた。この世の水ではない感じであった。使魂した折りに夜でも昼間のように見えるが、それは深海でも同じであり、あの真っ暗闇の世界でもすみずみまで昼間のように底まで見えた。