使魂手記(4)

年月日

 約一週間前に数十年ぶりに金縛りに会った。これは十八の時だったか鎮魂の修法をして以来の金縛りである。私は夢の中でホテルの中で寝ていて、時間は夜の三時ごろだったか、なかなか寝られなく、その時テレビをつけていて、それを消そうとしてリモコンを取ろうとして下に落としてしまい、その時に部屋のドアが開いて一人の女が部屋に入って来た。年は約三十位であり、最初はホテルの人だと思ったが、しかし様子がおかしくこいつは夜の女だと思った。そして部屋の中のベッドの頭の所まできて、今日はここにいようとそいつが言った瞬間に金縛りに会った。
 しかしすぐにその金縛りは解けた。そこでわざと許して下さいと申すと、この部屋の天井付近に部屋全体に棚が出来ており、その棚には奇怪なお面の人形が出てきて、いっせいに体をゆらせながら笑いだした。そこでわざとゆっくりと剣訣の刀印を組んで上にあげて行った。するとすぐにこの邪霊どもは消えてなくなった。

 その時に目が醒めた。そこですぐに出神してその夢の世界のホテルに入り込み、その邪霊どもを網で一網打尽にとっつかまえ、あの世の冥官を呼んで引き渡した。隠れている奴がいないか見ると一匹残っていたので捕まえ、また冥官に引き渡した。このような邪霊どもは地獄行きなのは当然の事であり、成仏などはさせない。もしもこのような霊をこの世に出したならば悪事をする事はわかりきっているからである。
 この出来事から、またいつも霊夢を頻繁にこれ以上に見るようになったが、金縛りはない。金縛りは霊の仕業である。