使魂手記(9)

年月日

 会員の人で約六十歳になって、すでに一人の人がなくなり、もう二人の人は手術をした。亡くなった人はS君であり、彼はプログラマーであり、そんな関係上私のホームページはすべて彼にお願いしてのせてもらっていた。彼は独身であり、私が東京にきて会ったのは戸越の時で、それ以来彼とはあっていない。

 去年の末より彼とは連絡がとれなくなり、何回携帯や家に電話してもだめであり、ある時電話をするとお客様のご都合で電話をはずしましたとの返事があり、そこで出神して彼の家に飛んで行った。見ると彼の家の中は家具や道具はそのままであるが、人の気配は全然しなかった。そこで彼の知り合いであるK君に見てもらいに行ってもらった。

 すると張り紙がしてあり、符板は玄関の所にあったとの事であり、荷物等はそのままの状態であろう。家のカギはかえられており、知り合いのお方はご連絡して下さいとの事であり、つまりはすでに何か月も家には帰ってこなかった事を現しており、外に出て急に体の調子が悪くなり急死したもようであり、携帯を持っていてもロックがかけられており連絡がとれない。彼には弟がいたがその住所もしらず連絡のとれようもなく、そのままの状態となった。

 一時期ホームページが休止になったのはそういう状態であった。今はN君にお願いしてのせてもらっている。