風水鑑定・施法の記録
二〇〇〇年一月四日に徳島に行き、会員のX君の家の風水鑑定及び施法を行った。
去年の巳卯年は、奇門遁甲で年盤を見ると南方が吉方であるのでX君の家は引っ越しをしたわけであり、月・日共に吉の時を狙って引っ越したのである。
このX君の家では八方位に霊符を貼り焼き、吉を増加し、凶を押える事をした訳であり、そして彼及び彼の母親のベッドの位置を三元地理の玄空大卦にて定め、この家にあった位置の所に帝旺水を置いた。
欠点としては玄関の向きが壬山丙向、丙山壬向であるので、朱雀・玄武亀を置いて、この凶を避ける必要がある。玄空大卦で玄関の向きを定めるとこのような凶格でも全然影響されないのであるが、現状では玄関の向きが変えられないのでこのような仕方をするのである。
家の前の向かい側の家の玄関同士が互いに少し向き合っており、そして向かいの家の屋根がこちらに直進しているので、八卦盤を置く必要があるが、やはり吉方位を使っている関係からか、凶はこれだけであり、またこれらの凶は押えられる程度であった。そして玄関の前で五行納気招財法の修法を行った。
彼の本来住んでいた家へ連れて行ってもらって見たところ、いづれも大凶の家であった。前に住んでいた家は大通りよりホンの少し離れた所にあり、丁度、長屋形式の平屋で奥より数えて二軒目であり、この場所ではX君の家だけが大凶であった。X君のお兄さんは自衛隊に入っていたが、不幸な出来事があり亡くなってしまった。それよりこの家の中には帝旺水を置いたり、また絶滅の方位に寿老人の掛け軸を置いて良くして、それよりしばらくして去年、現在の所に引っ越しをしたのであった。
家の中は良くしたが、肝心かなめの玄関は大凶中の大凶であった。玄関のすぐ前は家と家との隙間があり、それは一メートルもない位の幅であり、これはX君もうすうす感じてはいたようだが、もと住んでいたその家に入ってその裏口は丁度玄関とのすぐ後ろであり、これも凶であるが上に、裏口を開けて見た所がすぐ右横に電信柱が立っていて、玄関はこれらに冲殺されており、このような所では引っ越すしか手がない。また亡くなったお兄さんはこの家の大凶の方位の所に寝ていたのであった。
そしてまた、これより前のもと居た場所の風水も見てみたが、これもまた大凶の風水の家であった。またこの土地の所はまわりより少し低くなっており、そういった停滞するような気が集まり易い所であり、X君が申すにはここに住んでいる連中は悪人とかが多いとの事であった。この家は三階建てであり、X君らは二階に居たとの話であり、この家も人に騙し取られたとの事であった。
家の玄関の前にはこれもまた家と家との幅が少しあり了少し斜めになって直進していたのであり、この家のすぐ後ろはこの家よりも高くなっている。これは圧太歳と申し、押し潰される現象であり、X君もこの家が出来てから体の具合が悪くなったと言っていたのであり、家の前からの冲殺の気が、後ろの高い建物によって、ドンドンとたまって行った結果であろう。
また自殺の名所となっている橋にも出掛けて行って見た所、川幅はまああるが、そんなに大きな川ではなく、また川の半分位は上から見て魚が泳いでるが、見られる程度で川底もそんなに深くはなく、橋の上から飛び込んだとしても川底にぶち当たるであろう。何でこんな所でもうすでに何人もの人がこの川で死んでいるのかと思ったが、橋の片一方の部分が曲者であり、川の色もダーッと濃くなっていて深そうであり、また樹木が川辺にそって生い茂っていていかにも陰気がこもりそうであり、電柱なども一本もなく、夜になると暗いので、陽気の少なくなった人はついふらふらとこのような場所に誘われるのであろう。
徳島は川の多い所なので橋があちこちにあり、川の大きさだけ見るといかにも飛び込んだとしてすぐわからなくなるような所が沢山あるのに、わざわざこう云った所を選ぶのであり、この橋での飛び込み自殺を無くそうとすれば、電柱をつけてそして川の片一方の生い茂った樹木を取り払えば良いのである。
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