渾元球の站椿について修行の報告(会員O)

年月日

弟子O君

渾元球の站椿について修行の報告をさせていただきます。

 まず、天地功ですが形意拳で言うところの三体式のような姿勢で立ち、手の形は顔の高さで三角形のような形を取って構えます。
 すると重心は自然と丹田球の中心に落ちてきて、丹田力の強化になると同時に掌から特に指先にかけて強い気が通るのが感じられます。
 渾元球も二十キロになると、手が滑ったりして最初の頃は苦労しましたが、この站椿と併用して鍛練する事によって握力も強くなりますが、手指が球体に吸いつくようになって動作が無理なく行なえるようになりました。

 次に独裏椿、天地功の形より、片足立ちで行ないます。これも、丹田と手指の気が鍛えられますが、体の中心軸を作ってゆくのだと感じられます。
 剣仙の奥伝も似たように片足立ちで立ちますが、こちらはさすがに仙道気功だけあって天から頭頂に、ものすごく強い気が降りてきて衝脈をつらぬいて丹田に蓄気をするような修業でした。同じような片足立ちでも流派によって目的も効果も違うのだと感じました。
 渾元球の片足立ちは、丹田に加えて重量に耐えられるような体の軸を衝脈の場所に作ってゆくような修業であります。

 次がしゅう能椿です。これは腕立て伏せのような姿勢で体を真っ直ぐにして○○○○ものです。
 最初は単に腕の強化かと思いましたが、続けているうちに、体の中の軸に熱い気が通るようになり、姿勢を真っ直ぐに保ちやすくなりました。これは片足立ちで作った体軸を更に強化して、重い球を振りまわしても体が崩れないような目的があるのだと思います。
 現在、自分はこれらの站椿を十分間ずつ、行なって計四十分修練しています。時間があれば一動作で三十分程やれれば良いのでしょうが、他に丹功拳や自然門で鍛えた成果を渾元球の修業に活かすようにしています。

 渾元球を専門に修業する同門の方々は、これらの站椿をもっと徹底して修練するのが良いと思います。

渾元球

渾元球に使う10キロ、20キロ、30キロ、40キロの鉄球が詰まったボール