修行体験記(会員A)

 先ず、六壬神功は初級と中級を学びました。各級共に一週間の訓練です。初級は文字どおり入門の功で、童乩となるための大切なものです。しかし、修練に先駆けて気功にある程度の習熟をしていませんと思うような功は出て来ない事はこの記を読まれる皆さんは承知の事だと思います。初級の修練で言霊の力が更に増して、気を見る目が更にアップしました。中級の修練を経ると初級の修練で身につけた功が一段と強くなりました。最初、六壬神功は法力増強と武功が主なものと思っていましたが、中級に至りいろいろ活用できる事を知りました。

 中級には、和合符や鎮宅、壇が思うように力を出さない時に焚く符・六壬の神将を呼び出して飛ばす符などが入っています。
 六壬神功の初級を修練して少し経ったときに同じ職場の先輩が体がだるそうだったので密かに印を結び気をその人の丹田を中心に打ち込みました。少ししてその人がいつもの動きにもどりました。鉄打符は呑むと体を気が覆うような感覚があります。

 次は招財童子(運財童子)の体験です。入魂には四十九日かかります。功徳円満になるにつれて童子様の顔は穏やかな感じになって来ました。と同時に財運の巡りがよくなって来ました。私は既に五鬼運財秘術を実行していたのですが、財運が更にアップしたのです。残業も少し増えて割と楽な残業をやっております。五鬼運財での体験は、初めて五鬼の符を書いた日に、手当が五千円つきました。

 五鬼運財をやってしばらくして符を符胆の呪文を一部唱え間違えて書いた事に気づきました。そこで改めて符を書き直して五鬼の香炉に埋め直しました。間連って書いた符ではありましたが、金紙・銀紙と共に焚きました。するとその日から二~三日はパチンコに行くたびに勝ちをおさめる事が出来ました。私にとっては正に奇跡が起きたわけです。パチンコもある程度儲けたならばやめた方がよいようで、せっかく儲けても欲を出してそのまま続けると痛い目に会う事がよくあります。

 奇門遁甲を活用してパチンコをやる場合は、方位の良い時と財運の良い時はなかなか一致する事がありません。前にこれが一致してある吉格の方位に行ってやったところ、五百円で玉を買って打ちますと、デジタルが回る穴に一発(最初に)入って権利が発生して三万一千円ぐらい儲ける事ができました。しかしこの吉格は一時的なチャンスでもあり、他の条件も悪かったのでそれでやめて帰りました。そのまま続けているときっと儲けはゼロという結果になったと思います。

 次は法力増強法の体験です。これは赤い紙に自分の手足の爪と毛髪を入れて包み、これを四十九日に渡って祭練します。そして功が成りましたなら、日にちを選び神様を祭ってある香炉に埋めます。これを行い毎日拝んでいると法力が無形の内に増強されるというものです。つまり自分自身を祭っているのであります。そして神様を拝んでいますと感応して自身の霊力がアップするのであります。四十九日たって埋めた後に六壬神功の符を書いて呑みますと符の力もアップしていて、感応力も当然アップしました。グーツと力が湧いてくる感じがしました。

 次は水位派神仙道の体験です。教導職教傳書の地の巻に載っている天津奇祝辞を唱えるとうまく感応を得たときは体に気が充満してきます。三天不死之章を実行した時も同様な感じがありました。太上老君御親筆神法傳巻の実習をしますと、霊台にジーンとした感覚があります。この法は夜に実行すれば、玄胎結成に関わる秘事であります。その他に水位派では色々な真形図の伝授を受けました。

 また風角術の傳も受けました。これは五つの呪からなるものであります。これを修する事により風角の識神と感応を得て諸々の事象を占ったりするものであります。

 体験を少し記しますと、パチンコの事で申しわけありませんが、ある時に行く前にこれから行こうとしているパチンコ店で儲ける事ができるか風神の識神に祈ってみますと、一陣の風が吹いてきました。その瞬間に儲かると直感を得て実際に儲ける事ができました。その次の日に仕事帰りにまたパチンコに行こうと思い、風角神に祈りますと一陣の風が吹いてきました。私は儲ける事が出来ると判断をしましたが、欲が入っていると思いもう一度念じました。すると行こうとしていたパチンコ店の方から風が吹いて来ました。この感応を得て儲かると思い、実際に行くと儲ける事ができました。

 また別の日に行ったのですが、その時には押し戻されるような風が吹いてきました。これは負けるかなと思いましたが、後学の為に行ってみましたが、やはり負けました。そしてこの修練を一時期やめていた時がありました。この時は欲もからんでいたと思いますが、感応を得なかったり判断のミスが出たりしました。

 水位派には人霊言挙げの秘詞があります。これを葬儀の司会の時にたまに密用する事があります。すると今まで笑っていた遺族・親族が急に泣き出したり、また私に感応してその霊魂の現在の気持ちなどが分かったりします。稀に重々しい感じがしてきたり、胸が締め付けられるような感じがするときもあります。そうした事でその霊のおかれている立場というか現状というものが若干わかってきます。そうした時に幽霊安鎮秘詞の後傳の最後の言葉を密用するととたんに胸の苦しみが収まりウキウキした気分になったりします。この事はこれを読んでいる同門の皆さんにはどういう事か分かると思います。

 また外患攘除神法というものがあります。この傳を受けてCさんに唱えたところ少し元気になったようでありました。そして呂先生の符呪も学びましたが、これは一回ほど喪車符を書いたのみでありますので、次回の体験記にまわします。この時に書いた喪車符は、呑む事も出来るもので、それを呑むとスーツとした感じがしました。私は仕事(葬祭業)の関係で死の穢に触れる事が多いのであります。

 次は降頭術の美容法と貴人の法の体験です。これらを学ぶ事によって得た効果は、仕事で打ち合わせにお客さんの所へ行っても嫌な客に会わなくなった事であります。どちらも呪文を唱えて顔に符を書きます。

 ここで、六甲壇の識神を使った体験談を書きます。以前に仕事で葬儀の進行をしました家で、その家の者から香典が無くなたったとの電話があり、一時は警察が入って調べていたようであります。私が疑われた訳ではありませんが、識神を呼び出して双方が良いように解決するように頼みました。するとその事はいつの間にか私の耳には入らなくなり、一緒にいって疑いをかけられた接待さんは、はっきりと事の成り行きの結果を知りたがっていましたが、いつの間にかうやむやにされているような感じであります。

 聞くところによると昔からその地域一帯はそういった事が多いそうであります。その時に亡くなった人も生前はそんな事を言っていたと以前に一緒に働いていた人が言っておりました。その人が言うには家族や親族とて安心できないとも言っていたとの事です。もし香典が無くなったと言っている家の者が虚言を言っているならば、当然この世に住む者の法則として報いが返って来る事でありましょう。水位大霊寿眞人が遺された記に「汝が発したものは、汝に返る」というものがあります。

 以上で体験記を終わります。来年は六陰壇を修練しようと思っております。これは六丁の女神を専門的に使う術であります。また功家南派の和血功も習いたいと思います。

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