体験談(会員O)
剣仙の修業三年間の過程を終えましたので、ご報告させていただきます。
最初の一年は馬歩を三十分行ないます。特徴としては手から肘にかけての腕全体に冷気が発生しました。今まで修練してきた気功では、熱感とか重みなどを感じて来たので、剣仙という名のとおりなのかと思いました。次に動功を三十分行なってこの気を指先まで通す動作を行ない、 一年かけて三種類の静座をします。
最初に一段階の静座を一時間行ないますが、決められた姿勢をとっているだけで、頭頂の百会に天から冷気が入ってきて、指先に気が通って掌全体が、しびれてくる感覚があります。また、天からの気ということでしようか、体が寒く感じます。気もどこから取り入れるかで質が違ってくるのでしようか。
これまで、いろいろな気功をやってますが、毎回、それぞれの特徴があるので修業の奥深さを感じます。
次に二年目の二段階ですが、ここからは呪文を唱えて祖師と一つになると感想しながら、印を結んで静座をします。次に月の気を取り入れる動作を三十分程行ない、その気を手指に送るための動作を行ないます。
この行をやってからの感覚は、精神がものすごく落ち着く事です。また、俗にいうカンが鋭くなったり、体の神経細胞も敏感になります。そのため、若い時に痛めた箇所が痛んだりして少々、大変でした。
この時点で掌から指先に重みが出てきて、物理的に指先の力も強く頑丈になってきました。先生にも人を打ったら倒せるだけの威力があると言われましたが、長年いろいろな気功をやってきましたが、今回のような実感までは得られませんでした。
やはり仙道系の気功はすごいと思いました。
二段階を九か月程修業していて、先生から連絡があり、二段階の別伝を伝授していただきました。
これは片足立ちの馬歩を四十分程行なうものであり、最初の行でもかなりの力がついていたので、どうなのかと思って始めてみましたが、更にその上をいくものでした。
まず、頭頂からの天の気が強く入ってきて(入ってくるのか結ばれるのか、表現としては難しいのですが)、 手指にものすごく強い気が流れます。威力ももう一段上がったようです。掌がグロ-ブのような感覚になり、拳骨固めてというのが無駄な動作になり、内家拳独特の掌や指先を使った型で使用するのが、自然であると感じました。
この馬歩はなかなか大変ではありますが、効果が良いために一応半年ということになっていますが、やめるのがもったいないので、今日まで一日も休まずに行なっています。
そして最後の三段階ですが、これは天から剣気を導いて自分の背骨をサヤとして剣を収め、まず呪文を唱えて天から剣が降りてきて、自分の背骨に収まると感想します。一年にて完成という事であります。
最初の感覚というのは背骨に固いモノがある感じがして、実際、背骨から上の首がコキコキ鳴ったりしました。それが日にちがたつと剣気の質が日々、変化してきます。それは光と感じたり鋼と感じたり、熱いモノだったり、少し冷たいのと変化してきます。
一年たった今では、それこそ剣が安定した状態で背骨に収まっている感覚があります。また天からの剣気のエネルギーが全身に満ちているのも感じられます。
余談ではありますが、三段階を始めて一か月くらいたった時、長年親交のある霊感のある女友達が、部屋の中に体が細くて大小様々な日本のヨロイや刀と違う物を持った兵隊がいると言ってきました。
剣とはこういうモノですかと中国の剣を見せると、そうだと言い、また、この兵隊さんそのものが剣であるとも言ってました。
不思議なこともあると思いましたが、以前、六甲壇の修業を行なっているときも、この友人が部屋の入り口や玄関などにヨロイを着た兵士が見えると言っていたのを思いだした次第で、更に修業への意欲が湧きました。
以上が剣仙修業の三年間でありました。
長年、先生にご指導いただいておりますが、中国大陸で御指導されたものは、今までとはレベルが違うと思います。
このような貴重な修業を伝授していただき、竹川先生には感謝の言葉もありません。
本当にありがとうございました。
追伸、二週間前から人元金丹と丹功拳の気功を行なっておりますが、気功の力が更に強く重みが増してきました。
今まで気功のために禁欲のような事もしてきましたが、あまり修業に変化が見られませんでしたが、人元金丹の馬歩を行なうと還精補脳とその名のとおり、まさに精エネルギーが上昇してゆき、気功の力に変換されます。
単なる禁欲ではエネルギーが流れないから効果が薄かったのだとわかりました。
そしてこういう力は人に使うものではないと感じます。
空手の道場に若い時通っていましたが、人を打ったり、蹴ったりしている時にはこういう修業には縁がないものですが、そういう環境をやめてからは天がそういうものを修業させてくれる許可を与えてくれたように思います。
今後とも御指導よろしくお願いします。
ありがとうございました。
竹川註
剣仙の修練は三段階あり、習った人は数人あるが、一段階で終わっている。
二段階を習いその奥伝を習ったのは●●君ではあるが、彼は修練する時間がとれなくてやめてしまっている。
一段階・二段階・三段階の全部を修練し出来たのはこのO君のみである。
一段階で剣気を練り、二段階で剣〇を作るのではあるが、三段階にして修仙の段階であり、剣を背骨をサヤとして収め、その剣を印を結び呪文を唱えて空中に飛ばし、またその剣を背骨の鞘に収める。