元皇道法

2022年09月22日

 趙侯は隋の時代の人であり、神仙伝の中にものっている。時に四川で水中で悪竜がいて、人々に災難を起こした。趙侯は水遁の術で水中に入り、悪竜と戦ってその首をはねた。

馬元帥1

趙侯

 これは四川茅山教の先生より伝授を受けた物であり、当時この人の所には毎年行っておりその時に習えた物であり、この元皇道法以外にも次の年には普庵教も習った。

神通誥誥、聖徳昭昭、香朝三界、遍請十方、一柱真香、二柱名香、三柱宝香、照牌奉請、万天門下正一元皇会上、証明会上文武官員、各案曹師、道法二門前伝後教歴代宗家、元皇淮南院啓教祖本二師、顕演啓教祖本二師、登壇坐正弟子楊法剣元皇得道、道門承教、勅法授徒。

 本派の道法は二年前に一度授けた事があったが、あとになってある原因でしばらく伝授しなかったが、現在多くの弟子たちの人々の要求に応じて再度伝授する物であり、祖師香火遍布四方、千家有請、万戸来迎。
一、元皇請聖科、解穢水、浄心水、金光水、浄身水、土地呪、雷神呪、楊泗呪、霊官呪、玉皇呪、救苦観音呪、粉火呪、川主呪、真武呪、起水呪、水碗畫令、打粉用、蔵身符水。

 この門派では日月二宮、金晶光、銀晶光、大神門、小神門、七蓮花、祖本二師、七真武祖師、陰鉄牛、陽鉄牛、大蔵身、小蔵身、三清蔵身の印を結ぶ。

五雷水、霊官水、二十八宿水、雪山水(熱病を治し、退熱の効果あり)、止血、化瘡、太陽火(寒性の疾病を治す)、鎮痛、蔵身、掩殺、報犯、退病化屋、収禁、翻壇呪、打粉火、囲屋鎮宅、酒浄鎮宅、収魂、収黒、陰弾子、動土法、収邪法(邪師、口舌、官非)、謝師、送師。

元墓法科(これらは儀式を行なう物である)

回送料、度花科、背茅替代科、請水科、攘星拝斗、参竈贖罪保安功徳科、和送花盤(船)科儀、安香火福神科、起盤退病科

元皇淮南教

元皇淮南、道法二門、顕演啓教、祖本二師、万天川主、清源妙済、恵民大帝、趙侯ちょうこう聖主せいしゅ元皇げんこう淮南院えなんいん啓教けいきょう是為ぜい本派ほんは祖師そし啓教けいきょう地址ちし

 元皇本名玄皇であるが、清朝の清愛新覚羅、玄燁の字を避けるために元皇となり、それより今に至っている。

 当初、青城山の道士趙候が眉山にいて衆弟子と共に蛟龍を岷江河にて斬り、後に常に岷江河灌州一帯にて妖魔どもを降伏し、人々を救ったのでその名声は大いに現われ、求めて応じないと言う事はなく、時の人は神真上人と称した。

 非常なる霊験にて、お参りする人達はとても多くなり、以前私の地方都市でも川主廟、土主廟、文昌宮等があったが、歴史的なる原因で取り除かれ、現在でも或る人達の神牌には川主聖名の名が見られ、一般的には南海観音大士川主大帝某氏堂上歴代宗親位、とこのように真ん中に書かれ、この両側には北方真武上帝、七幽文昌夫子、牛王尊神、馬王菩薩、竈王府君、玉池夫人及び高曾三代の名等が書かれている。

 当時、趙候聖主はいまだ自身の教を立てていなかったが、その弟子門人などが交流などの原因で、共に超候を尊とび祖師とし、玄皇会が成立し、歴史的なる原因で、元皇一派に仏家の理論、巫教、梅山などの理論が融入し、師承の原因で、伝承は各異なる物となった。