快速的に流年の吉凶を推断する民間の算命秘法

年月日

 普通、流年の吉凶を判断するのに世間一般的には、論十二太歳宮星毎年安排法を使うが、これは私の東洋書院発行の「口伝・茅山術」にも書いてある通りではあるが、上皇玄皇壇の伝承ではこれが異なる物であり、この快速的に流年の吉凶を推断する民間算命秘法は一種の占いの秘法である。
 一般的には年ごとによってその値する星を出すが、この方法はまず第一に某年の大限のどの吉凶星かを求めるのであり、占う者の性別、出生年月日時(陰暦や陽暦かをハッキリとする)を出す。

一、某年の太限の地支を出す
 これは生まれ月より求め、そして生まれ月の落ちた宮より生まれた時間の地支掌のその宮が大限の地支宮であり、そして二にその大限の地支宮より今の流年の太歳を起こして太歳太陽喪門等と出して行き、この年の大限の星宿を知る。
 次にはある年の小限の吉凶星を出すのであり、それは大限の地支宮より出生年の地支を起し、流年の地支まで数え、その宮に落ちた所が小限の地支である。
 地支掌の流年地支の位より太歳を起こし、順に数えて大限の地支にまで到る。
 その大限の地支の星がなんなのか?吉星ならば吉、凶星ならば凶である。

二、某年の小限の吉凶星を求める。
一、某年の小限の地支を求める。
 大限の地支の宮より出生年の地支を起こし、数えて流年地支にまで到り、その流年地支がどの宮に落ちているのかを見、その落ちた宮の地支が小限の地支である。
二、流年の地支を使って小限の地支と照らし、当年の小限の星の吉凶星を見る。
 上例の酉月未時生まれの人で、小限の地支は「辰」であり、二〇一三年癸巳流年の小限の星を求めるには、地支掌の「巳」の所より太歳を起こし、午太陽、未喪門、申勾絞太陰、酉官符五鬼、戌小耗月徳、亥大耗欄杆、子紫微、丑飛廉白虎、寅天徳、卯天狗吊客、辰病符となるのであり、二〇一三年癸巳年比の人の小限は「辰」の宮であり、そこの星は「病符」である

 同一年で、大限の地支宮と及び小限の地支宮とで総合判断をする物であり、ある夫妻が師に今年の運気について尋ねて来た。
 あなたの今年の運気はご亭主よりも更に悪く、二限同宮であり、それは大限の地支宮に白虎・飛廉が入り、小限の地支宮にも白虎・飛廉があるからであり、流年の凶星が命に入り、今年は前途多難であり、災難がやって来る。
 この時夫が師に申すに、彼女はすでにある悪い事が出ており、おじさんが亡くなり、六日に埋葬をして車を運転して帰る途中、大型の運送車と正面衝突し、車はひどい状態となり、相手の速度が早ければ彼等の乗用草は間違いなく崖に落ちていた。
 しばらくもしないうちに妻が病気となり、かつまた目を閉じれば全身は冷たくなったり熱くなったりとして、多くの医者にも見てもらい、多くの薬をも服用したがさっぱりと良くならないとの事であった。