飛盤奇門遁甲

年月日

飛盤奇門遁甲の作盤法

盤を作る為の局数の取り方

陽遁九局
冬至驚蟄きょうちつ一七四、小寒二八五。
春分大寒三九六、立春八五二。
谷雨こくう小満五二八、雨水九六三。
清明立夏四一七、芒種六三九。

陰遁九局
夏至白露九三六、小暑八二五。
大暑秋分七一四、立秋二五八。
霜降小雪五八二、大雪四七一。
処暑一四七、立冬寒露六九三。
  陽遁―冬至の後夏至の前には陽遁を使う。
  陰遁―夏至の後冬至の前には陰遁を使う。

 以上この歌訣は活盤奇門遁甲・飛盤奇門遁甲ともに同じではあります。奇門の作盤には超神ちょうしん接気置潤せっきちじゅんの法や折補法及び茅山派定局法とがあり、飛盤奇門では二十四節気を非常に重要視する。
 例えば旧暦二〇〇五年、六月十八日丑時は大署であり、万年暦ばんねんれきで見るとその日は戊申日であり、小暑は八二五であり、符頭の配列により戊申は…。

超神

 超神―これは符頭が先に来て節気がまだきていない時であり、接気は節気が先に来て符頭がまだ来ていない時であり、正授せいじゅは符頭と節気が同時に至った時である。

超神の例
接気の例

旬首

旬首じゅんしゅとは一旬のしゅであり、五日内の六十時分を六個の部分に分かち、甲を頭とし、それで甲子、甲戊、甲申、甲午、甲辰、甲寅の六個の旬首があり、六十甲子表などあるが、この旬首を十二支掌訣で簡単に出すには、例えぱ事を使う時が丙子ならば、…とうとは即ち甲と己の位置であり、それは五日間の第一日目であり、それで符頭と称する。
次に接気の例をあげると…。

飛盤奇門定位図

地盤
 地盤の順序は「戊己庚辛壬発丁丙乙」であり、これは陽遁陰遁とも同じである。

飛盤奇門時盤の作盤法

 二〇一三年五月二日八時、干支では発巳年戊辰月戊辰日丙辰時、この日は谷雨上元陽五局であり、それで中宮より戊を起こす。

第一歩、排九星
 時干支の丙辰は甲寅癸であり、この癸は今、坎宮にあって、この坎宮の直符屋は天蓬星であり、同時にこの坎宮は休門が直使である。現在の時の干である丙は震三宮にあり、それでこの時に天蓬を震三宮に入れて、その後に九宮の順序に沿ってその他の星を順排する。

第三歩、天盤の作り方
 九星の配列により、九星の現在の宮の地盤干は癸であり、この癸の干を天蓬星の落ちた宮の震宮に置くのであり、此の時震宮の天盤干は癸であり、地盤干は丙である。天英星はもとこれ離宮にあって、現在の地盤は壬であり、それで壬を天英星のいる坤宮に入れるのであり、その他はこれを推して知るべし。

第四、門の配列
 直使は休門であるとわかっているので、この直使は時支の落ちた宮に従って動くので、この盤中の時辰は甲寅の旬であり、甲寅癸は坎の一宮にあり、それで直使の寅の時は一宮にあり、卯の時は坤二宮にあり、辰の時は震三宮、今は丙辰時なので、直使の休門は震三宮に落ちる。

第五、排九神
 この九神の第一位は直符であり、これは直符星の落ちた宮の所に置くものであり、今、この直符である天蓬星は震の第三宮にあり、それで九神の直符は震の三宮に置くのであり、その他の九神は九宮の順序の通りに置いて行く。
 九神―直符、騰蛇、太陰、六合、白虎(勾陳)、太常、玄武(朱雀)、九地、九天であり、陽遁の時には時計回りに九宮を動き、陰遁の時には時計回りと逆に九宮を動く。

次には陰遁の場合の置き方について
第一、地盤干の置き方
第二、九星の置き方
 己酉の時は甲辰壬の旬であり、今の甲辰壬は坎宮にあって、坎宮はもとこれ天蓬星であり、それにまたここのもとの八門は休門であり、それで直符星は天蓬星であり、直使は休門である。
第三、天盤の置き方
 直符星の天蓬星が巽の四宮に入ったので、もともとの地盤干である壬を巽四宮にある己の地盤干の上に置くのであり、 これが即ち天盤である。
四、門の置き方
 今の勅使門は休門である故、辰の時の休門は坎一宮にあり、己のときは九宮であり、午の時は艮八宮にあり、未の時は兌七宮にあり、申の時は乾六宮、酉の時の直使は中五宮にある。
第五、九神の置き方
 今、直符星は巽の四宮にあり、それで九神の最初である直符を巽四宮に入れ、陰遁なので逆に排する。
六、暗干の置き方(これは又八門遁干遁支とも称する)
、九神の置き方を述べたが、実はこの神盤である九神には二種類があり、一つは天盤九神であり、もう一つは地盤九神である。
八、空亡の置き方


〇今回、この飛盤奇門遁甲の局数の取り方、及び地盤及び天盤、九星、門、九神、暗干、空亡、天馬の以上をまとめ上げた。この飛盤奇門では八門ではなく、九門を使うのであり、八門及び八神とあるのは活盤奇門遁甲である。


〇世に伝わる活盤でもかなりの抜けている部分があるのが現実であり、活盤飛盤にしても書籍だけでは決して会得出来なく、また日本では自分流にあみだした奇門なども出ているが、この人は本をだすたびに書いた内容が違っており、前のは間違っていて今回のは正しいとか、本をだす度にそんな事を言っていて、 信用出来ない。

 そして最後は奇門を何十年もやって「八門遁甲」だとか?八門ならばそれは活盤奇門である。だいぶ前に一部の人に活盤奇門を教えた事があったが、それは奇門命理と活盤奇門の作盤法及びその判断法のごく初歩程度の物を教えた程度である。
 活盤奇門では飛宮法を使いそれで本命星を出すが、しかし左輔・右弼だったとしてもいつも八白・九紫ではない。ここにも秘伝がある。
 本命星があり、そして行年こうねんで判断するが、しかしこの行年こうねんにしても実は静の行年と動の行年とがあり、静の行年は普通の本にもあるが、しかし動のはなくて今まで教えた事もない。


〇鉄板道人のは中国文革の前の奇門であり、今の中国の普通に伝わる文革後の物ではない。鉄板道人から授かった物の一つに飛盤上乗奇門と言うのがあり、今日特別に汝に「飛盤奇門日盤訂時刻方法」を伝授すると言われた。
 それはもしも重大問題が発生するとしてそれは何時に発生するのかわかる方法であり、もしも時盤を忘れた時に日盤でもこの時盤が見れるのであり、又これは時盤より刻が見れる法でもあり、要するに「刻奇門」である。
 刻とは十五分ごとの変化を見る法であり、時盤の二時間ではその範囲は広すぎるのであります。以上これは入室弟子にのみ伝授する物であります。これらは今まで言った事がなく、又伝授した事がない。

わが師鉄板道人の手紙を特別に公開します。⇒ 鉄板道人の直筆書簡


〇だいぶ前の話しだが、神主のお弟子さんの紹介で歯医者を開業したいと申す親戚の者がいるので見てもらいたいと言うのがあった。金はないのですが良ろしく頼むと言われた。紫微で見ると奥さんの方に財星があり、開業医の亭主にはなかった。だから奥さんを大事にしないと駄目ですよと本人には申した。
 二人を紫微で見てそして奇門で歯医者を開く医院の場所や悪い所を見たりし、後になってから家を建てたいというのでそこの方位も奇門で見て、大体の玄関向く方位やいつ家を建てたらいいのかと言うのを教えた。
 又来てくれて言うのでそこに行くと、そこには新しい二階建ての家が建っていた。三元地理風水ではその季節や連山の先天易を使うのでその玄関の向きを非常に重要視する。何ミリか違うだけでその効果は落ちる、出ないのであり、この人達は鑑定料をけちり一銭も払わずに勝手にこちらの意見を無視して建てていたのでびっくりした。この時も医院の場所を変えたので見てほしいとの事であった。

 数年して又医院を別にしたいので住む家を見て欲しいと言われた。こういう事が何回かあり、ある時に奥さんから電話があり、亭主が勝手に二億円の借金を作り、それがばれて返済も出来なくなり、川に飛び込んで自殺しようとしたので必死に止めた。亭主はそれから開き直ってしまい、自殺しなくなったとの話しであった。
 彼等は最初、埼玉で医院を開きその当時は埼玉で医者関係で第二位の長者番付けにのっった収入があったとの事であった。この話は当時全然聞いていない。又この亭主は愛人を作ったり、又医院を人にやらして経営をしたりしていたとの事であり、悪くなるとその度に私に泣き付いてきた。今、金がないので鑑定一料は一万円でお願いしますとそんな事ばっかりであり、投資とかやってかなりの失敗を繰り返していたらしく、その度に私に泣きついてきた。
 最後にはあきれてしまい、なんで埼玉にいた時に勝手に家を建てたのか、あれさえしっかりとしていれば、今の状態にはなっていなかったと申し上げたが、色々と言い訳をするので、ばからしくなりもう相手にはしなくなった。


〇奇門遁甲をやっている人で釘打ちの法をやっているが、これは昔、約数十年前の事であろうか、その本にはのっていた。それは気学の事でそれには釘打ちのやり方が書いてあった。
 大体家の中で釘打ちが出来るのは木造の日本の家屋であり、中国では木造ではなくレンガ製であります。だから釘打ちと言うのは日本から出た物であります。