拍気法(拍打法)
拍打は又拍気とも称され、経絡に沿って体を叩いて行くのであり、気を引き気を導く効果があり、気血の運行を震撼させられ、気血を活かし筋骨を強くし、元気を醒まし、元陽を升騰させ、精神を奮い起こし、抗撃打の能力を上げ、この拍打は内気や練拳に対して特殊なる効果があり、拍打が終わった後、全身は更にスッキリとし、筋を開き脈をひろげ、血液の循環は早くなり、例えば足部に拍打の後は軽くなったような感覚があり、更に重撃に堪えられる能力を練り出せる。
叩かないとむずむずとし、叩けば問題はなくなり、さらに気持ちよい感覚があり、自身の力はそれで爆発的に発揮出来るようになる。
内家拳の拍打は掌より打つのであり、そして身体を拳で打ち、後に砂袋を使い、竹の棒を何本も組みあわせて造り、全身の上下これは頭をも拍打す。
その後に木の棒で排打をし、以後全部鉄の細かい棒を組み合わせた物で排打をし、そして段々と今度は鉄の丸棒を使うのである。
例えば松渓内壮派の吐字排打、自然門の竹刷功はすべて拍気より始めるのであり、練気練膜と密接にして不可分なる関係があり、循経導気の一種の方式であり、外家硬硬功の排打による神経を麻痺させて堪える物とは完全に異なる物である。
五禽図はまたこれ気を練って骨に入れるのであり、注意すべきはこの五禽図には数多くの種類があり、多くはただの健康法としての物であり、猿・鹿・虎・熊・鶴功とあり、重点は虎功で翻砂袋を作るのであり、鉄砂約五キロを約十五センチの長さの袋に入れ、両ワキの内外をこれで叩くのである。
五禽図功を練って虎功に到れば、気はすでに上行して脇部に到るので、この脇部は空虚であり、翻長砂法で脇部の筋肉を緊密にするのである。
この拍気と硬功の拍打は異なり、目的は気を納めて骨に入れる事であり、もって内壮の効能に到達する物である。李氏形意太極拳なども特別に拍打を重視する物である。抗打の能力を大幅に上げて驚人的なる技を表現する事が出来る。
松渓派内壮功、五禽図の底盤功の功法の中に於いて、睾丸の部位の排打があり、まず手指で両陰嚢及び会陰を拍打し、次に掌で拍打するのであり、拳で拍打はいらない。
まず丹田を拍打し、次には腰・脇・足を拍打するのであり、揉腹・馬歩椿の功法を修練していて、身体の内臓は堅実で、気血は充満していて、身体は丈夫となり、血は充ち、筋は壮となり、皮(筋肉)は厚く、骨は堅くなり、抗撃打の能力は自然と発生するのであり、全身の上下はすべて一定程度の撃打に堪えられるのであり、もっともその腹腰は鉄のように堅実であり、気の強弱によって大力で腰背腹部を拍打出来る物である。
拍打の時に連れに打ってもらっても良く、拳で腹や掌で背中・脇、腰腎のあたりを打ってもらい、練る事一定程度に到れば、連れに力を入れてもらえば、連れの手は痛くしびれ、背は丸くしかも弾く感覚かする物てあり、内気は充満すれば、車のタイヤのようであり、気が足りているか不足しているかで拍打の軽重を計るのであり、拍打は外力により気血の運行を補助し、気血の通行や循環を促進し、体内の臓腑を震動し、筋肉を堅実にし、功の力が浅ければ軽く打ち、気が足りていれば強く打つ物であり、軽い排打よりそれより大力での排打は何の問題もなく受けられ、全身の皮膚は厚くなり弾性も増加している。
注意、拍打の時には力を入れるとしてすばやく叩くのであり、戻る時にはそれよりも弱く、まず三回打ってみて気の強弱を観察し、拍撃の力の具合を判断するのであり、この拍打の時の呼吸は練功の時よりも少し短くなる物である。