クンダリーニ仙道
クンダリーニ仙道と剣仙伝
武術気功、純陽気功は共に動功であり、立って行うものであり、理想的には両方を行うもので、純陽気功を全部行ってある程度に達してから武術気功を行い、それより武術気功を主、純陽気功を副にして行えば良く、以上両種の気功(内功)を行ってある程度に達してからはクンダリーニ仙道(静座)にと入って行くものであり、両種の気功は未だ気の密度が粗く、気が分かるようにはなるが未だ霊気が分からない。
クンダリーニ仙道に入って気の密度が細かくなり、長波より短波、超短波にと変わっていき霊気が分かるようになる。
クンダリーニ仙道はまた剣仙の術が入っており、普通の修練とは全然異なるものである。これには全七段階まであります。
この剣仙の術は許真君が女仙より神剣を授かったが、これは剣仙の使う剣であり、この剣は自由自在に空中を飛び、相手の首をはねて元の鞘に戻って来るというものである。
折から人間に大災害をなす蛟龍がいて、その悪龍と一大決戦をしたが、何せこちらは剣が自由自在に空を飛ぶものの、相手は空中飛行自在で中々の苦戦を強いられた。
しかしある時、仙女に出会い、この許遜こそ衆仙の長たるべしとて『金丹秘経』、『銅符鉄券』、『飛行の法』を伝授された。後に飛行自在となった許遜仙人は悪龍と戦ってこれに勝ったわけである。
日本では正対化霊天真坤元霊符があり、所謂十二支の霊符であってこれは許真君より伝授されたものである。
この剣仙の術にはこの許真君のように剣自体が空中を飛び戻って来るものと、自身の体の中で精気神を使って剣として、それを口の中より飛び出させるものの二つがあり、後者は頭から、目から、口から、更に指からもこの剣がこの剣が飛び出してくる。
前者は術者自身は飛行出来ないが、後者は剣と一体であり空中飛行が自在である。
私が現在指導しているクンダリーニ仙道の中には、やはりこの剣仙の法があり、最高段階は金・青・白の光線を出し、それを剣として使用するのである。
レンタル・ビデオに香港映画『天空の剣』というのがあったが、これは前者のように空中に剣を飛ばす剣仙の法であり、これはもともと大陸で数十年前に大ヒットした小説『蜀山剣侠伝』をもとにしている。
内容は正派の道士、仙人、剣仙と邪術を使う邪士との壮絶なる対決の物語である。
クンダリーニ仙道第一段階
守竅・九転の行・水火風路開通・小周天
第一の守竅とはツボ、即ちチャクラに意識・気を集める事で、これによって六大関竅、六つのチャクラの力を増大する。この守竅は一生続けて行い、高度の段階においてはおなじ守竅でも左旋・右旋・上旋・下旋の高度なる活用法を修練する。
第二の九転の行は次の水路(衝脈)、火路(任脈)、風路(督脈)の予備行とも申すべきもので、第三の水火風三路はこの三路の開通を目指す。第四は第一、第二、第三の完成が小周天であって、督脈、任脈の気の運行の循環を修練する。
この小周天が完成されて初めて気功(呼吸法)が内功の段階に至り、諸々の修練の土台となるものである。
クンダリーニ仙道第二段階
これは六神統一の行であって、六大関竅、即ち心竅、霊台(第三脳室、泥丸とも称す)、玄関、腎竅、仙骨、陰竅(会陰とも称す)のそれぞれのばらばらに分かれていたチャクラの力を全部霊台に持っていく事であり、これを六神統一と称する。
六神統一を修練以後、六種の電能は一点に集中するに到り、陰陽合して一つの体となり、即ち生化して更に大きな新電能となるもので、霊台に玉がある感じがして、それがやがて光を発するようになって念力、霊力が出てくるようになる。
この段階に達してより本格的なる仙道、法術の修練にと入っていくのである。