崑崙仙宗

年月日

 私が崑崙仙宗に入門したのは約五十年前であろうか、当時は入門するのには厳格であり、二人の紹介がいった。その時には台北郊外の石牌国小におられた楊さんと知り合いになり入門出来た。この人は崑崙仙宗の大先輩であり、三階建てのマンションの屋上に自分専用の壇を置いていた。
 彼には娘が二人いて、その妹には霊感があり、前にはこの人は崑崙仙宗で入会させていいかどうか霊感で判断を下していたとの事であった。私はこの楊さんについて崑崙仙宗の多くを習った。入門当時すでに劉老師はすでに亡くなっていて、お会い出来なかった。

 この崑崙仙宗は士林の剣潭にあり、当時はバスしかなく、当時私は和平東路に住んでおり、バスで台北駅で士林行きにのりかえて中山北路の道を通り、円山大飯店を通りすぎて左に曲がりすぐの所の停留所にており、そし少し歩くのであり、四階建の中華崑崙道院に到達する。以前にはこの剣譚のバスの始発の駅より円環を通るバスが出ていて、円環で降りて夜店で食事をして、そしてこの円環より和平東路行きに乗って帰った物である。

 この道院では長生十二式班月曜日、仙宗入門班火曜日、太極拳一班水曜日、仙宗基礎班木曜日、太極拳二班金曜日、仙宗要義班土曜日、仙宗要義講習班日曜日、誦経班―清経、讚経、太極剣班土曜日、長生十二式・太極剣補習班日曜日、これらは夜の七時半から九時。

教学範本
十二式図解、三か月を一期となし、拝師以後新班を開く。
入門手冊、 三か月を一期となし、拝師以後新班を開く。
道功拳、十二式卒業者に限る。
基礎教材 仙宗入門班卒業者に限り参加出来る。
道功拳 太極拳が完成して、一課程卒業者に限る。
仙宗要義 社員証を持ちたる者が参加出来る。
仙宗要義専題報告

 この崑崙仙宗は約七段階あり、全部を習おうとすれば、約数年の時間がかかるのであり、私が習っていた当時よりも今のほうが種類が増えているし、教練の指導者も全然知らない人達である。
 毎週クンダリーニ太極拳の道功拳を習っていたが、その当時の教練は史美と言う台湾人の女の人であった。この道功拳には老架式と新架式とがあり、当時教えていたのは老架式であった。

 そしてある時より知らない外省人の太極拳の老師が来ていた。その人が台湾で太極拳で有名なる馬老師であり、陳発科の系統の潘作民から習ったらしい。外省人は外省人同氏でつながりが特にある物だ。我々は彼について陳家老架式を習った。武壇で陳家老架式を習ったよりも数段良かった。

 武壇のは全然役に立たなかったが、彼のは違った。彼は炮錘や小架式、趙堡架式を会得しておられた。
 当時我々は套路の修練が終ってから次には推手にと入るが、しかし彼等の弟子達の手には肝心かなめの内家拳で必要とする内勁が全然なく、反対にあんた力を入れるな、力を抜けと言われた。いや、俺は全然力を入れてはいないよと言ったが彼等にはわからなかった。

 当時私は縦鶴拳をやっており、自然と内勁が身についていた。推手をやる手にもその人物がこの人の手はこんなのでいいのですかと馬先生に聞いていたが、良い!此の人のは師匠が教えた物であると見抜かれた。ちなみに彼等崑崙仙宗に参加している人達は、皆健康の為におこなっているのであり、皆が皆、修仙の為に必死で修練しているのではない。
 例えて見れば皆は素人の集団であり、いつもは事務の人が居て来客に対応していた。この人達も素人の人であり、特に修練をしている人達ではない。

崑崙仙宗の建物

崑崙仙宗の建物

崑崙仙宗の建物

崑崙仙宗の建物

中央に祭られる鴻鈞老祖

中央に祭られる鴻鈞老祖