天和堂伝一

年月日

 この天和堂は以前に出した事がある物ではあるが、しかし現在では実に多くの伝書がある物であり、系統的には 最初の祖師は胡法旺であり、そして胡秀華、胡亜恩、胡長保、胡長孫、龍日洪、孫逸仙、胡亜保、胡亜佳、李佛佑、慶劉養、慶劉慶、陳法霊、巫観福の以上が中国大陸での伝教の伝師達であり、そして台湾に始めてこの天和堂の法門を伝えたのが広東省潮陽縣仙斗山の陳吉安師公であり、第二代が台湾省台南県北門郷珂寮の洪啓芳師公、第三代が蔡明道、第四代が竹川文男、現在では第五代目である。

陳吉安先生略伝

 広東省潮陽縣仙斗山の人であり、族名は達臣、広東名は吉安、又日成、振藩等の名字がありと伝わっている。道を広東潮州黄牛山黄牛洞にて学ぶ。

 始めて台湾に来たのは大正十五年であり、医を行なう身分で以て台湾に来たのであり、第二回目に台湾にきた時に正式に天和法師公の法門を伝入したのであり、この陳吉安師公は大陸の郷里では名だたる法術の使い手であり、当地では非常に有名であった。

 得意としたのは隠形術であり、道を歩いていると急に姿が消えて見えなくなり、別の場所にその姿が現われたのであった。その台湾での弟子達には洪啓芳、郭若、蕭燐、蕭納春、蕭訖、黄加在、陳江、廖宗、台南県後壁郷烏樹林村にいた陳新茂師公などの何人もの人がいた。

 陳吉安祖師は道法五術に精研しており、最も符呪神功の術を得意としており、伝える所の法本は符呪以外に又医方の書や風水の書もあり、及び若干儀式の書も世に伝えている。伝える所の弟子中でも洪啓芳が比較的代表性があり、その洪啓芳について習ったのが蔡明道であり、私はこの蔡先生についてこの天和堂を習った。

 第五代目となった今ではこの天和堂の法門は台湾中にあり、大きく様かわりしているのであり、大いに台湾化していて、本来の天和堂の物とは大きくかけ離れている。蔡先生の伝も抜けている部分がかなりあったのが確認出来ている。

施符時日吉凶表。書符忌日。探病忌日。請神呪。大請神呪。勅神筆呪。勅筆呪。
勅筆呪。勅墨呪。勅朱呪。取紙呪。勅紙呪。勅紙呪。勅硯呪。勅水呪。磨墨呪。
取筆呪。取筆呪。下筆呪。下筆呪。档筆頭呪。只印院。破土呪。勅刀避穢呪。押殺呪。小百殺呪。大百殺呪。大包身呪。小包身呪。起犯呪。封刀包身呪。
封刀保身呪。勅符呪一。勅符呪二。勅符呪三。勅符呪四。勅金剛指呪。天和訣呪。
収邪符呪。焼香呪。五雷呪。行兵呪。収行兵呪。調兵呪。化符呪。鎮符呪。
隠身呪。金光呪。土地正神呪。茅山仙法師呪。茅山仙師呪。功力符、共に十二種類、黄紙に朱書

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